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宮崎・猿だらけの島「幸島」、猿が海水で芋を洗ってる!?

野生の猿を見られる地域は日本国内でも限定されていますが、ほとんどの方は動物園の猿山に生息する猿を見るだけですよね。宮崎県の太平洋沿いにある無人島「幸島(こうじま)」は野生のニホンザルが古くから生息している島。猿にまつわるおもしろい逸話も残されているこの島に、行ってみることにしました!

幸島(こうじま)|串間市観光物産協会サイト

幸島に行くためには船に乗ります。片道5分で2隻が交互に運航されるので、特に出航時間等は決まっていない様子。付近の駐車場に車を停めて、海岸沿いを歩いて船着き場である岸壁に向かいます。

料金は往復1,000円であり、他にお客さんがいなくて2人以下の運航になると1,500円になるみたいです。特に混んでもなかったうえに合計6人程度での運航となったのでラッキーでした。

岸壁から船に乗り込む際は、潮の状況によっては高さがあるため要注意です!では、早速幸島に向けて出発!

途中途中でアトラクションかのようにかなりスピードを出してくれるので、お客さんたちもキャーキャー言いながらみんな笑顔。

どんどん幸島に近付いてきました。まだ猿ははっきりと見えてきません。

ものの5分で到着しました。岩場に横付けする感じなので、足元は気を付けてください。早速猿が続々と出迎えに来てくれました。

ここの猿は人間が餌付けをしてきてないので、特に人間の姿に興奮したり襲ってきたりすることはありません。ですが、触らないようにと船頭さんから説明を受けました。みんなで幸島に上陸してからは特に行動範囲が広いわけではないので思い思いに猿の方へ歩いていきます。

船頭さんが猿の鳴き声のモノマネをしてくれたりします。

猿に「こっち向いて―」と声をかけるとカメラ目線。(たまたまです笑)

ここの猿はサツマイモを海水で洗ったり、そのついでに塩味を付けたりする猿がいるということで非常に有名です。1匹の猿がそのようなことをしていたところ、他の猿にも波及するという珍しい現象が起きたそうです。人間以外に「文化」を持つ動物はいないとしばらく考えられていたなかで、ニホンザルがこのような文化をもっているということで注目されました。

海を眺めてたそがれている猿
手前を横切っている猿はボス
子猿たちの集会
猿の目線になって撮影
子猿が高いところからゆっくり慎重に下りている姿

素人の目で見ただけでも、やはり個体それぞれの性格の違いを感じますし、顔付きも違うことが分かります。京都大学はこの幸島において、猿に1匹ずつ名前を付けていく個体識別や、家系図を作ったりするというおもしろい研究も行っているみたいです。

人間に近い存在である猿やチンパンジー、オランウータンやゴリラ等を見ていると、知能が少なからずあるとされていることからも「何を考えているんだろう」と不思議な気持ちになります。人間の原型として何かしら重ね合わせて見てしまうのかもしれませんね。

そして幸島を離れる時間がやってきました。船に乗り込んで船が離れていったとしても、猿はみんなどこ吹く風。私たちにとっては珍しくても、猿にとっては毎日何便も船が横付けされて代わる代わる人間が上陸してくる姿は日常の当たり前の光景なのかもしれませんね。

落ち着いた野生のニホンザルを間近で観察できるこの宮崎県の幸島。皆さんも興味があったら是非上陸してみてください。

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