全国通訳案内士が知っておくべき法律①通訳案内士法

試験対策
Sponsored Link

全国通訳案内士を目指している方は、筆記試験で問われる科目である地理や歴史を中心に勉強し、「一般常識」や「通訳案内の実務」についてはほどほどに、という方がほとんどかもしれません。受験のコツとしては正しいですが、時間に余裕があれば全国通訳案内士に必要な法令や通達にも一度目を通しておく必要があります。

今回は通訳案内士法について分かりやすく解説!!

Sponsored Link

通訳案内士法

第一章 総則

第一条 この法律は、全国通訳案内士及び地域通訳案内士の制度を定め、その業務の適正な実施を確保することにより、外国人観光旅客に対する接遇の向上を図り、もつて国際観光の振興に寄与することを目的とする。

日本人お得意のおもてなしの心をもって、日本の良さを海外の人に知ってもらおう!

第二条 全国通訳案内士は、報酬を得て、通訳案内(外国人に付き添い、外国語を用いて、旅行に関する案内をすることをいう。以下同じ。)を行うことを業とする。
2 地域通訳案内士は、その資格を得た第五十四条第二項第一号に規定する地域通訳案内士業務区域において、報酬を得て、通訳案内を行うことを業とする。

今は資格をもっていなくても報酬をもらえる時代!全国通訳案内士として差異を出していこう!

第二章 全国通訳案内士

第一節 全国通訳案内士の資格

第三条 全国通訳案内士試験に合格した者は、全国通訳案内士となる資格を有する。

やったー!!

第四条 次の各号のいずれかに該当する者は、全国通訳案内士となる資格を有しない。
一 一年以上の懲役又は禁錮の刑に処せられた者で、刑の執行を終わり、又は刑の執行を受けることがなくなつた日から二年を経過しない者
二 第二十五条(第五十七条において準用する場合を含む。)の規定により登録を取り消され、その取消しの日から二年を経過しない者

いくら合格してても悪いことをした人は全国通訳案内士としての資格を取り消される!

第二節 全国通訳案内士試験

第五条 全国通訳案内士試験は、全国通訳案内士として必要な知識及び能力を有するかどうかを判定することを目的とする試験とする。

知識と能力をしっかり身に付けよう!

第六条 全国通訳案内士試験は、筆記及び口述の方法により行う。
2 筆記試験は、次に掲げる科目について行う。
外国語
日本地理
日本歴史
産業、経済、政治及び文化に関する一般常識
通訳案内の実務
3 口述試験は、筆記試験に合格した者につき、通訳案内の実務について行う。

筆記試験難しそう…。口述試験もドキドキ!

第七条 次の各号のいずれかに該当する者に対しては、その申請により、それぞれ当該各号に定める試験を免除する。
一 一の外国語による筆記試験に合格した者→次回の全国通訳案内士試験の当該外国語による筆記試験
二 一の外国語による全国通訳案内士試験に合格した者→他の外国語による全国通訳案内士試験の外国語以外の科目についての筆記試験
三 前条第二項各号に掲げる科目について筆記試験に合格した者と同等以上の知識又は能力を有する者として国土交通省令で定める者→当該科目についての筆記試験

この第3項により、TOEIC900もしくは英検1級持っている人は英語の試験は免除!これを狙っています♡

第八条 全国通訳案内士試験は、毎年一回以上、観光庁長官が行う。

あら、年1回以上実施しても良いのね。現在は年1回のみの実施です。

第九条 全国通訳案内士試験に合格した者には、当該試験に合格したことを証する証書を授与する。

合格証書楽しみだなぁ

第十条 全国通訳案内士試験を受けようとする者は、実費を勘案して国土交通省令で定める額の受験手数料を納付しなければならない。
2 前項の規定により納付した受験手数料は、全国通訳案内士試験を受けなかつた場合においても返還しない。

お値段なんと11,700円!2か国語受けたら23,400円!ちょっとお高いですね。

第十一条 観光庁長官は、独立行政法人国際観光振興機構(以下「機構」という。)に、全国通訳案内士試験の実施に関する事務(以下「試験事務」という。)を行わせることができる。
2 観光庁長官は、前項の規定により機構に試験事務を行わせるときは、その旨を官報で公示しなければならないものとし、この場合には、観光庁長官は、試験事務を行わないものとする。
3 機構が試験事務を行うときは、前条第一項の規定による受験手数料は、機構に納付するものとする。この場合において、納付された受験手数料は、機構の収入とする。

受験手数料が国際観光振興機構とかいう組織の収入になるのね。…国際観光振興機構???通称ではよく知られている「日本政府観光局」のことです!

観光庁長官は忙しいから日本政府観光局に全国通訳案内士に関するお仕事を任せています!

第十二条 機構は、試験事務の開始前に、試験事務の実施に関する規程(以下「試験事務規程」という。)を定め、観光庁長官の認可を受けなければならない。これを変更しようとするときも、同様とする。
2 試験事務規程で定めるべき事項は、国土交通省令で定める。
3 観光庁長官は、第一項の認可をした試験事務規程が試験事務の適正かつ確実な実施上不適当となつたと認めるときは、機構に対し、その変更を命ずることができる。

試験に関するルールは日本政府観光局が作るけど、観光庁長官がちゃんと認めないとダメ!

第十三条 機構は、試験事務を行う場合において、全国通訳案内士として必要な知識及び能力を有するかどうかの判定に関する事務については、全国通訳案内士試験委員(以下「試験委員」という。)に行わせなければならない。
2 機構は、試験委員を選任しようとするときは、国土交通省令で定める要件を備える者のうちから選任しなければならない。
3 機構は、試験委員を選任したときは、国土交通省令で定めるところにより、観光庁長官にその旨を届け出なければならない。試験委員に変更があつたときも、同様とする。
4 観光庁長官は、試験委員が、この法律(この法律に基づく命令又は処分を含む。)若しくは試験事務規程に違反する行為をしたとき、又は試験事務に関し著しく不適当な行為をしたときは、機構に対し、試験委員の解任を命ずることができる。

日本政府観光局の中でも、直接試験に関わる人は選ばれし者!今後ともよろしくお願いします!

第十四条 試験事務に従事する機構の役員若しくは職員(試験委員を含む。次項において同じ。)又はこれらの職にあつた者は、試験事務に関して知り得た秘密を漏らしてはならない
2 前項に規定する機構の役員又は職員は、刑法(明治四十年法律第四十五号)その他の罰則の適用については、法令により公務に従事する職員とみなす。
3 前項の規定により刑法第百九十七条第一項、第百九十七条の二、第百九十七条の三、第百九十七条の五又は第百九十八条の規定の適用がある場合においては、独立行政法人国際観光振興機構法(平成十四年法律第百八十一号)第十四条及び第十五条の規定は、適用しない。

試験関係者の情報漏洩は厳しく罰するよ!

第十五条 観光庁長官は、不正な手段により全国通訳案内士試験に合格しようとした者に対しては、その試験を停止し、又はその合格を無効とする。
2 観光庁長官は、前項の者に対しては、三年以内において期間を定め、試験を受けさせないことができる。
3 機構は、試験事務の実施に関し第一項に規定する観光庁長官の職権を行うことができる。

カンニングしたらダメ!正々堂々と試験に臨もう!

第十六条 機構が行う試験事務に係る処分又はその不作為については、観光庁長官に対し審査請求をすることができる。この場合において、観光庁長官は、行政不服審査法(平成二十六年法律第六十八号)第二十五条第二項及び第三項、第四十六条第一項及び第二項、第四十七条並びに第四十九条第三項の規定の適用については、機構の上級行政庁とみなす。

日本政府観光局と観光庁は直属の関係にあるから、日本政府観光局に何かあったら観光庁が公平中立な判断を下すよ。

第十七条 この法律に定めるもののほか、全国通訳案内士試験に関し必要な事項は、国土交通省令で定める。

ちょいちょい出てくる「国土交通省令」。ざっくりすぎる。これは令和元年12月16日公布(令和元年国土交通省令第四十七号)改正の「通訳案内士法施行規則」のこと。

第三節 全国通訳案内士の登録

第十八条 全国通訳案内士となる資格を有する者が全国通訳案内士となるには、全国通訳案内士登録簿に、氏名、生年月日、住所その他国土交通省令で定める事項の登録を受けなければならない。

でた!「国土交通省令で定める事項」!
施行規則第14条には「登録番号及び登録年月日」、「合格した外国語の種類」、「非居住者にあつては、その代理人の氏名又は名称及び住所並びに法人にあつては、その代表者の氏名」と明記されています。

…書いてくれればいいのにね。

第十九条 全国通訳案内士登録簿は、都道府県に備える。

各都道府県によって申請が若干異なります!詳細は以下の記事を参照!

都道府県別!通訳案内士登録申請まとめ
各都道府県において全国通訳案内士として登録申請する方法は、ここを見れば完璧!

第二十条 第十八条の登録を受けようとする者は、国土交通省令で定めるところにより、登録申請書を都道府県知事に提出しなければならない。
2 前項の登録申請書には、全国通訳案内士となる資格を有することを証する書類を添付しなければならない。

これも上のリンクを参照!合格証書の写しの添付はマストだね!

第二十一条 都道府県知事は、前条第一項の規定による登録の申請をした者(以下「申請者」という。)が全国通訳案内士となる資格を有せず、又は心身の障害により全国通訳案内士の業務を適正に行うことができない者として国土交通省令で定めるものに該当すると認めたときは、その登録を拒否しなければならない。
2 都道府県知事は、申請者が前項に規定する国土交通省令で定める者に該当することを理由にその登録を拒否しようとするときは、あらかじめ、申請者にその旨を通知し、その求めがあつたときは、当該都道府県知事の指定する職員にその意見を聴取させなければならない。

責任もって通訳案内を完遂するためには心身ともに健康であるべし!

第二十二条 都道府県知事は、全国通訳案内士の登録をしたときは、申請者に第十八条に規定する事項を記載した全国通訳案内士登録証(以下「登録証」という。)を交付する。

合格証書だけじゃなくて登録証も持ってないとダメなのね。

第二十三条 全国通訳案内士は、登録を受けた事項に変更があつたときは、遅滞なく、その旨を都道府県知事に届け出なければならない。
2 全国通訳案内士は、前項の規定による届出をするときは、当該届出に登録証を添えて提出し、その訂正を受けなければならない。

特に女性で結婚して名字が変更となった時とか大切だね。あとは外国語を頑張って2つ目の外国語を登録する時!

第二十四条 全国通訳案内士は、登録証を亡失し、又は著しく損じたときは、直ちに都道府県知事にその再交付を申請しなければならない。

一応、なくしてもなんとかなる優しいシステム。

第二十五条 都道府県知事は、全国通訳案内士が次の各号のいずれかに該当する場合には、その登録を取り消さなければならない
一 第四条各号のいずれかに該当するに至つたとき。
二 偽りその他不正の手段により全国通訳案内士の登録を受けたことが判明したとき。
2 都道府県知事は、全国通訳案内士が第二十一条第一項に規定する国土交通省令で定める者に該当するに至つた場合には、その登録を取り消すことができる。
3 都道府県知事は、全国通訳案内士が第二十九条第一項若しくは第二項、第三十条第一項、第三十一条又は第三十二条の規定に違反した場合には、その登録を取り消し、又は期間を定めて全国通訳案内士の名称の使用の停止を命ずることができる。

悪いことをしたら登録を取り消されるよ!

第二十六条 都道府県知事は、全国通訳案内士の登録がその効力を失つたときは、その登録を消除しなければならない。

うんうん、そうだよね。

第二十七条 都道府県知事は、全国通訳案内士登録簿を公衆の閲覧に供しなければならない

ネットでも公開されてるよ!海外の人にたくさん見てほしいな。

第二十八条 この法律に定めるもののほか、全国通訳案内士の登録に関し必要な事項は、国土交通省令で定める。

でた!ざっくりの「国土交通省令」!詳細は別の記事で解説します!

第四節 全国通訳案内士の業務

第二十九条 全国通訳案内士は、その業務を行う前に、通訳案内を受ける者に対して、登録証を提示しなければならない。
2 全国通訳案内士は、その業務を行つている間は、登録証を携帯し、国若しくは地方公共団体の職員又は通訳案内を受ける者の請求があつたときは、これを提示しなければならない。
3 国又は地方公共団体の職員が前項の請求をするには、その身分を示す証明書を携帯し、全国通訳案内士の要求があるときは、これを示さなければならない。

通訳案内中は首から常に下げていればいいね!

第三十条 全国通訳案内士は、三年以上五年以内において国土交通省令で定める期ごとに、第三十五条から第三十七条までの規定により観光庁長官の登録を受けた者(以下「登録研修機関」という。)が実施する通訳案内に関する研修(以下「通訳案内研修」という。)を受けなければならない。
2 前項の登録に関し必要な事項は、国土交通省令で定める。

この研修は2020年4月に新たに追加されました!しかも研修はお金がかかるみたい。現在研修を受けられる機関は5つしかないので、今後どんどん増えていくといいですね。内容は、「旅程管理の実務」と「災害時の対応等」です。

第三十一条 全国通訳案内士は、次に掲げる行為をしてはならない。
一 通訳案内を受ける者のためにする物品の購買その他のあつせんについて、販売業者その他の関係者に対し金品を要求すること。
二 通訳案内を受けることを強要すること。
登録証を他人に貸与すること。

ん~、当たり前ですね。

第三十二条 全国通訳案内士は、前条に規定するもののほか、全国通訳案内士の信用又は品位を害するような行為をしてはならない。

お上品でありましょう!

第三十三条 全国通訳案内士は、第三十条第一項に定めるもののほか、外国語に関する講習を受講することその他の全国通訳案内士として必要な知識及び能力の維持向上に努めなければならない。
2 観光庁長官及び都道府県知事は、全国通訳案内士として必要な知識及び能力の維持向上を図るため、必要に応じ、講習の実施、資料の提供その他の措置を講ずるものとする。

常に勉強!貪欲な向上心!

第三十四条 都道府県知事は、全国通訳案内士の業務の適正な実施を確保するため必要があると認めるときは、全国通訳案内士に対し、その業務に関し必要な報告を求めることができる。

現場の声をどんどん届けて、日本の観光産業が盛り上がるための手助けをしていきたいですね。

第五節 登録研修機関

第三十五条 第三十条第一項の登録は、通訳案内研修の実施に関する業務(以下「研修業務」という。)を行おうとする者の申請により行う。

まだ5団体しか登録されていません。※2020.4現在

第三十六条 次の各号のいずれかに該当する者は、第三十条第一項の登録を受けることができない。
一 この法律又はこの法律に基づく命令に違反し、罰金以上の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなつた日から二年を経過しない者
二第四十六条の規定により第三十条第一項の登録を取り消され、その取消しの日から二年を経過しない者
三 法人であつて、研修業務を行う役員のうちに前二号のいずれかに該当する者があるもの

悪いことをした人・団体は登録研修機関にはなれません!

第三十七条 観光庁長官は、第三十五条の規定により登録を申請した者の行う通訳案内研修が、別表の上欄に掲げる科目について、それぞれ同表の下欄に掲げる講師によつて行われるものであるときは、その登録をしなければならない。この場合において、登録に関して必要な手続は、国土交通省令で定める。
2 第三十条第一項の登録は、登録研修機関登録簿に次に掲げる事項を記載してするものとする。
登録年月日及び登録番号
登録研修機関の氏名又は名称及び住所並びに法人にあつては、その代表者の氏名
登録研修機関が研修業務を行う事務所の所在地
前三号に掲げるもののほか、国土交通省令で定める事項

別表はこれだよ!
施行規則第27条では「研修業務を行う事務所の名称」、「研修業務の開始日」と明記されています。

科目講師
一 この法律その他関係法令に関する科目一 学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号)による大学において民事法学若しくは行政法学を担当する教授若しくは准教授の職にあり、又はこれらの職にあつた者
二 前号に掲げる者と同等以上の知識及び経験を有する者
二 実務に関する科目一 全国通訳案内士試験に合格した者であつて、全国通訳案内士の業務に五年以上従事した経験を有するもの
二 前号に掲げる者と同等以上の知識及び経験を有する者

第三十八条 第三十条第一項の登録は、三年を下らない政令で定める期間ごとにその更新を受けなければ、その期間の経過によつて、その効力を失う。
2 前三条の規定は、前項の登録の更新について準用する。

研修機関も更新が必要なんだね。

第三十九条 登録研修機関は、公正に、かつ、第三十七条第一項の規定及び国土交通省令で定める基準に適合する方法により研修業務を行わなければならない。

公正な研修をよろしくお願いします!

第四十条 登録研修機関は、第三十七条第二項第二号から第四号までに掲げる事項を変更しようとするときは、変更しようとする日の二週間前までに、その旨を観光庁長官に届け出なければならない。

研修機関の代表者が変わるならしっかりと届け出ないとね。

第四十一条 登録研修機関は、研修業務に関する規程(次項において「研修業務規程」という。)を定め、研修業務の開始前に、観光庁長官に届け出なければならない。これを変更しようとするときも、同様とする。
2 研修業務規程には、通訳案内研修の実施方法、通訳案内研修に関する料金その他の国土交通省令で定める事項を定めておかなければならない。

研修のルールは各研修機関が定めて観光庁長官に届ける!
施行規則第28条では、7つの項目について明記されています。

一 通訳案内を行うことを業とする者に対して、通訳案内研修を行うこと
二 通訳案内研修を毎年一回以上行うこと。
登録研修科目の研修時間等の研修の内容及び研修の方法が、それぞれ観光庁長官が告示で定める基準に適合するものであること。
四 観光庁長官が告示で定める基準に適合する教材(以下「登録研修教材」という。)を使用するものであること。
登録研修講師は通訳案内研修の内容に関する受講者の質問に対し、通訳案内研修中に適切に応答すること。
六 観光庁長官が告示で定めるところにより通訳案内研修の修了試験(以下「修了試験」という。)を行い、当該試験に合格した者に対して、通訳案内研修の修了証明書(以下「修了証明書」という。)を交付すること。
通訳案内研修を実施する日時、場所その他通訳案内研修の実施に関し必要な事項及び当該研修が通訳案内研修である旨を公示すること。

修了証明書ももらわなきゃ!

第四十二条 登録研修機関は、研修業務の全部又は一部を休止し、又は廃止しようとするときは、国土交通省令で定めるところにより、あらかじめ、その旨を観光庁長官に届け出なければならない。

事前に届け出てくれないと受講者も困りますね。

第四十三条 登録研修機関は、毎事業年度経過後三月以内に、その事業年度の財産目録、貸借対照表及び損益計算書又は収支計算書並びに営業報告書又は事業報告書(その作成に代えて電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他の人の知覚によつては認識することができない方式で作られる記録であつて、電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう。以下この条において同じ。)の作成がされている場合における当該電磁的記録を含む。次項及び第六十六条において「財務諸表等」という。)を作成し、五年間登録研修機関の事務所に備えて置かなければならない。
2 通訳案内研修を受けようとする者その他の利害関係人は、登録研修機関の業務時間内は、いつでも、次に掲げる請求をすることができる。ただし、第二号又は第四号の請求をするには、登録研修機関の定めた費用を支払わなければならない。
財務諸表等が書面をもつて作成されているときは、当該書面の閲覧又は謄写の請求
前号の書面の謄本又は抄本の請求
財務諸表等が電磁的記録をもつて作成されているときは、当該電磁的記録に記録された事項を国土交通省令で定める方法により表示したものの閲覧又は謄写の請求
前号の電磁的記録に記録された事項を電磁的方法であつて国土交通省令で定めるものにより提供することの請求又は当該事項を記載した書面の交付の請求

長い!!(笑)
機関として、確実にお金の計算と文書管理をしましょう、っていうことですね。
何かあったら資料の閲覧やコピーの請求ができるみたいですが、どういう時に請求するんでしょうね。

第四十四条 観光庁長官は、登録研修機関が第三十七条第一項の規定に適合しなくなつたと認めるときは、その登録研修機関に対し、同項の規定に適合するため必要な措置をとるべきことを命ずることができる。

登録研修機関の講師についての話ですね。

第四十五条 観光庁長官は、登録研修機関が第三十九条の規定に違反していると認めるときは、その登録研修機関に対し、同条の規定による研修業務を行うべきこと又は通訳案内研修の方法その他の業務の方法の改善に関し必要な措置をとるべきことを命ずることができる。

公正な研修でない時は観光庁長官のご指導が入ります。

第四十六条 観光庁長官は、登録研修機関が次の各号のいずれかに該当するときは、その登録を取り消し、又は期間を定めて研修業務の全部若しくは一部の停止を命ずることができる。
一 第三十六条第一号又は第三号に該当するに至つたとき。
二 第四十条から第四十二条まで、第四十三条第一項又は次条の規定に違反したとき。
三 正当な理由がないのに第四十三条第二項各号の規定による請求を拒んだとき。
四 前二条の規定による命令に違反したとき。
五 不正の手段により第三十条第一項の登録を受けたとき。

悪いことをした登録研修機関は登録が取り消されてしまいます!

第四十七条 登録研修機関は、国土交通省令で定めるところにより、帳簿を備え、研修業務に関し国土交通省令で定める事項を記載し、これを保存しなければならない。

施行規則第34条によると…

一 通訳案内研修の料金の収納に関する事項
二 通訳案内研修の受講申請の受理に関する事項
三 修了証明書の交付及び再交付に関する事項
四 その他通訳案内研修の実施状況に関する事項

について帳簿に記載しなければいけません。

第四十八条 観光庁長官は、研修業務の適正な実施を確保するため必要があると認めるときは、登録研修機関に対し、研修業務の状況に関し必要な報告を求めることができる。

これも研修の現場の声を届けるためには必要なことですね。

第四十九条 観光庁長官は、研修業務の適正な実施を確保するため必要があると認めるときは、その職員に、登録研修機関の事務所に立ち入り、研修業務の状況又は設備、帳簿、書類その他の物件を検査させることができる。
2 前項の規定により立入検査をする職員は、その身分を示す証明書を携帯し、関係人の請求があつたときは、これを提示しなければならない。
3 第一項の規定による立入検査の権限は、犯罪捜査のために認められたものと解してはならない

登録研修機関に対する立入検査ですね。こういうのは定期的に実施すべきかなと思います。

第五十条 観光庁長官は、第三十条第一項の登録を受けた者がいないとき、第四十二条の規定による研修業務の全部又は一部の休止又は廃止の届出があつたとき、第四十六条の規定により第三十条第一項の登録を取り消し、又は登録研修機関に対し研修業務の全部若しくは一部の停止を命じたとき、登録研修機関が天災その他の事由により研修業務の全部又は一部を実施することが困難となつたとき、その他必要があると認めるときは、研修業務の全部又は一部を自ら行うことができる。
2 観光庁長官が前項の規定により研修業務の全部又は一部を自ら行う場合における研修業務の引継ぎその他の必要な事項については、国土交通省令で定める。
3 第一項の規定により観光庁長官が行う研修を受けようとする者は、実費を勘案して国土交通省令で定める額の手数料を国に納付しなければならない。

理由は色々あるだろうけど、登録研修機関が研修をできなくなったら観光庁長官が自ら研修してくれるらしい!忙しいのに大変だなぁ。手数料高くつくのかな?

第五十一条 観光庁長官は、次に掲げる場合には、その旨を官報に公示しなければならない。
一 第三十条第一項の登録をしたとき。
二 第四十条又は第四十二条の規定による届出があつたとき。
三 第四十六条の規定により第三十条第一項の登録を取り消し、又は研修業務の全部若しくは一部の停止を命じたとき。
四 前条の規定により研修業務の全部若しくは一部を自ら行うこととするとき、又は自ら行つていた研修業務の全部若しくは一部を行わないこととするとき。

登録研修機関に何かしらの変化があったら官報に載るよ!でも官報とかいちいち観ないから…ネットで確認するのが早いね!

第六節 雑則

第五十二条 全国通訳案内士でない者は、全国通訳案内士又はこれに類似する名称を用いてはならない

全国通訳案内士の資格を持っていなくても通訳案内を有償でできる時代。類似する名称は避けてもらわないと困りますね。これは観光庁でも明確に名称を整理しています。

第三章 地域通訳案内士(省略)

全国通訳案内士に焦点を当てているので省略してOK!

第四章 雑則

第六十一条 この法律の規定に基づき命令を制定し、又は改廃する場合においては、その命令で、その制定又は改廃に伴い合理的に必要とされる範囲内において、所要の経過措置(罰則に関する経過措置を含む。)を定めることができる

この条文を根拠に、色々な細かい部分を別に定めることができるんですね。雑則だけど意外と大切!

第五章 罰則

第六十二条 次の各号のいずれかに該当する者は、一年以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処する。
一 第十四条第一項の規定に違反した者
二 第四十六条の規定による研修業務の停止の命令に違反した場合には、その違反行為をした登録研修機関の役員又は職員

情報漏洩したり言うことをきかなかった人には懲役か罰金刑になるよ!

第六十三条 偽りその他不正の手段により全国通訳案内士又は地域通訳案内士の登録を受けた者は、五十万円以下の罰金に処する。

受験者もカンニングしたりして受かったら罰金!

第六十四条 次の各号のいずれかに該当する者は、三十万円以下の罰金に処する。
一 第二十五条第三項の規定により全国通訳案内士の名称の使用の停止を命ぜられた者で、当該停止を命ぜられた期間中に、全国通訳案内士の名称を使用した
二 第三十一条(第五十九条において準用する場合を含む。)の規定に違反した者
三 第三十四条(第五十九条において準用する場合を含む。)の規定による報告をせず、又は虚偽の報告をした者
四 第五十二条の規定に違反した者
五 第五十七条において準用する第二十五条第三項の規定により地域通訳案内士の名称の使用の停止を命ぜられた者で、当該停止を命ぜられた期間中に、地域通訳案内士の名称を使用したもの
六 第五十八条の規定に違反した者
七 第六十条の規定に違反した者

悪いことをして登録を抹消されたのに「全国通訳案内士」と言い張ったり、全国通訳案内士の資格がないのに「全国通訳案内士」に似た名前を使ってお仕事したりした人は罰金!

第六十五条 次の各号のいずれかに該当するときは、その違反行為をした登録研修機関の役員又は職員は、三十万円以下の罰金に処する。
一 第四十二条の規定による届出をしないで研修業務の全部を廃止したとき。
二 第四十七条の規定に違反して帳簿を備えず帳簿に記載せず、若しくは虚偽の記載をし、又は帳簿を保存しなかつたとき。
三 第四十八条の規定による報告をせず、又は虚偽の報告をしたとき。
四 第四十九条第一項の規定による検査を拒み、妨げ、又は忌避したとき。

登録研修期間がその責務を全うしてなかったら罰金!

第六十六条 第四十三条第一項の規定に違反して財務諸表等を備えて置かず、財務諸表等に記載すべき事項を記載せず、若しくは虚偽の記載をし、又は正当な理由がないのに同条第二項各号の規定による請求を拒んだ者は、二十万円以下の過料に処する。

お金の管理は大切!ところで、罰金じゃなくて過料とありますが、過料は罰金と違い「刑罰」にはなりません。

第六十七条 第二十九条第一項又は第二項(これらの規定を第五十九条におる場合を含む。)の規定に違反した者は、十万円以下の過料に処する。

全国通訳案内士が業務をするときに登録証を提示しなかったら過料!必ず携帯しておきましょう。

まとめ

全国通訳案内士として知るべき関係法令の中で1番土台となるところの「通訳案内士法」について整理しました。色々な条文を見て分かったとおり、「国土交通省令」に詳細は委ねられていますね。観光庁の上の国土交通省が「通訳案内士法」を受けて定めた命令が、「通訳案内士法施行規則」です。次回、こちらの解説記事を掲載していきます。

その他の関係法令については下の記事をご覧ください。

全国通訳案内士が知っておくべき関係法令まとめ
全国通訳案内士を目指している方は、筆記試験で問われる科目である地理や歴史を中心に勉強し、「一般常識」や「通訳案内の実務」についてはほどほどに、という方がほとんどかもしれません。受験のコツとしては正しいですが、時間に余裕があれば全国通訳案内...

コメント

タイトルとURLをコピーしました